トヨタ自動車グループの豊田中央研究所（愛知県長久手市）は２１日、太陽光を使って水と二酸化炭素（ＣＯ２）から有機物のギ酸を生成する「人工光合成」の効率を世界最高水準まで高めることに成功したと発表した。過程でＣＯ２を材料とするため脱炭素化につながるほか、生成したギ酸から水素を取り出し燃料電池の燃料に使うこともできる。早期実用化を目指す。 　豊田中央研究所は２０１１年に、水とＣＯ２のみを原料とした人工光合成に世界で初成功。当初は太陽光エネルギーを有機物に変換できる割合が０・０４％だったが、改良を重ね７・２％まで向上させた。植物の光合成の効率を上回るという。

日本発の夢技術｢人工光合成｣は、2011年に世界で初めて、トヨタが成功した。
当初は、変換効率0.04％だったが、翌年2012年には、植物とほぼ同じ0.2〜0.3％を実現し、2016年で4.6％を達成していた。

経産省人工光合成プロジェクトでは、最終目標10％を目指している。